THE座談会 3《第6回》エリアごとの個性をいかすエリアリノベーション

《第6回》 エリアごとの個性をいかすエリアリノベーション

《辻井》
施設などは、それぞれの目的を持って色々つくられていきますけれども、それこそまち中だからこそ複合化というか、世代間交流の観点もあるでしょうし、仕掛け方、まちの手直しの仕方というのは非常に大事な視点になってきそうですね。

宮坂さんは、お父様の時代から脈々と琴似のまちづくりをご覧になられて、お父様も色々な展開をしてこられて、逆に、今、かなり住宅も増えたというところで、次の琴似のまちの姿というのはどんなことを考えていらっしゃいますか。

《宮坂》
先程も言いましたけれども、ちょっと夜の居住だけではない昼も賑やかになる、娯楽施設とか、琴似に何が足りないのか試案中なのですけれども。

オフィスも入りましたし、飲食店もすごくお薦めはないにしてもたくさんあります。コンビニも揃っていますし、すごく便利な場所なのですけれども、次は何という話では、私的にはホテルが足りないのかなと思っています。

今、殆ど満室なのです琴似のホテルも。ちょっと前まではビジネスホテルはすごく空いていたのです。ここ最近は、ずっといっぱいになっています。

《辻井》
市橋さんはホテル案件とかも扱われるのですか。

《市橋》
ホテル案件ですか。自分の会社の営業は結構縦割りになっているので、マンションの営業部隊とホテル・病院ですとか、ざっくり分かれています。色々な設計事務所さんからもかなりきています、今ホテルはすごいですね。

市橋さん

《宮坂》
札幌は、足りないのですよね。

《市橋》
本当にすごいですね。

《辻井》
それはインバウンドというか、外国のお客様が増えているということが大きい?

《市橋》
だと思います。

《宮坂》
それは大きいかもしれないですね。でも、それがいつまで続くかといわれると、そこが難しいところなのです。そこにどうやって手を出すのか思案です。

《市橋》
最初は2020年まで、この傾向が続く的な話で聞いていたけれども。

《辻井》
東京オリンピックということですか。

《市橋》
関係ないんじゃないみたいな。

《宮坂》
北海道は遅れているのですよね、いろいろな面で。

宮坂さん

宿泊以外でも、色々なことにおいて。私なんかは、主人もそうなのですけれども東京で働いていましたので、来た時に、「えっ、北海道の人はこのテンポで働けるの」と主人が言っていましたけれども、全て遅い。ここで親しんでしまうとそれがのんびりしていて、これでいいんだと思うと楽といえば楽なのですけれども。来た当時は、「えっ、何、なにこれ」と主人に盛んに言われて、「しょうがないしょうがない、北海道の人はそうなの」と一生懸命なだめたものです。2年・3年が経ったら、これもいいかなと思ってきたのです。

そういうふうに全てにおいて東京などから比べるとテンポ的に遅いし、やる気がないように見られてしまうところが多分あると思うのです。北海道の方は、それなりにフロンティア精神もありますし、他のところとは違う意識は根強くある気はするのです。でも、何故かそれが表面化されていないのがもったいないと私は思います。

《辻井》
スピード感の話ですか。

リーダーシップをとるのが苦手とか。

《宮坂》
スピード感もそうですし。そうですね。それはありますね。

《市橋》
食糧基地だったりエネルギー基地だったりして官制でつくられてきた地域なので、声があがらないとやらないというのはあるかもしれませんね。

《辻井》
官制というのは、お上主導ということ?

《市橋》
お上の声掛けで皆動いてきた。

《宮坂》
ちょっと寄せ集め的ですね、北海道は。本州とか京都など、関西方面だともっとそこの地盤に根付いてる方が結構多いと思うのです。北海道は寄せ集め的というか、そういう方が多いですよね。

《市橋》
基本、スパンが違いますよね。京都の周辺は千年単位ですものね。

《辻井》
確かに。多分、まちのリノベーションのやり方もあるし、今お話が出たように、もみじ台のような当時の新興住宅地の高齢化がドーンと入って、ドーンと高齢化になっているところにどうやって手を入れようか。住宅自体のリノベーションもしていくという両方だと思うのです。

札幌もまちの縮め方で、とりあえずは地下鉄沿線に集中させよう。それ以外のところはどうしようかというところは、まだお住まいの方もいらっしゃるし、空地が増えている状態でもたたみ方がなかなかできないでいる宙ぶらりんの状態なのだろうと思うのです。

保坂さん

まちの中心のリノベーションもそうですけれども、ライフスタイルで、まちなか暮らしを求めるように、郊外ライフを求める方のニーズはなくならないと思うのです。ですから、それぞれ魅力はあると思うので、ちょうど良い選択肢が増えて欲しい、今までは、まち中の選択肢が少なすぎたということはあったかもしれないなと思います。

《宮坂》
郊外は、かえって住みやすい。

《辻井》
農園付住宅とか、そういうのが楽しい。

《宮坂》
絶対これからはそっちだと思うのです、私が思うのは。絶対その方が人間的にも豊かになるし、子供たちものびのび暮らせる。それぞれ好みがあるので、もっと計画的にやっていく。

だから、見えない、何を目的にしているのかわからないでモヤモヤしていると結局どっちつかずで、全部が駄目になってしまうのではないかという心配はありますね。だから郊外は郊外で、そういうことを望む方もいっぱいいますので、若い方にしても年をとった方でも。それこそ定年後に何かしたいという方もいっぱいいます。新しい郊外暮らし的な土地利用を考えてもいいのでは。絶対にマンションが好きだったらマンションに住めばいいと思います。


《第6回》 ここまで

次回「《第7回》計画力、企画力、住民力を一緒に磨いていく」で【THE座談会3】は最終回です。

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【THE座談会3】
第7回まで順次アップしていきますので、引き続きご覧ください。
《第1回》 座談会メンバー、それぞれのまちの今
《第2回》 ライフスタイルの変化と交通の利便性の関係
《第3回》 まちの昼の顔と夜の顔、そしてエリアでの暮らし方
《第4回》 モノやコト、居住空間をシェアするということ
《第5回》 地域コミュニティとコミュニケーションの昔と今
《第6回》 エリアごとの個性をいかすエリアリノベーション
《第7回》 計画力、企画力、住民力を一緒に磨いていく

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