『マンション建替え初動期の取組みについて』
平成25年3月25日、緑苑ビル2階 201号会議室で(株)ノーザンクロスの武井秀爾氏にご講演いただきました。
当協議会の研究会である「マンション建替え支援研究会」では、マンション建替えを検討したい管理組合に対し、マンション建替えの流れや初動期の取組み内容についてわかりやすく説明する資料づくりを進めています。
今回は会員情報交流会という場を活用させていただき、武井氏が中心となって作成したスライドを説明していただきました。
建て替えを検討する大まかな目安は、旧耐震基準に該当するマンションであること、築後30年を超える時期にあることなどで、札幌市内には570棟ほど該当する物件があるものと思われます。
一方、昭和55年以前建築のマンションで建て替えを検討しているマンションは、札幌市分譲マンション管理実態報告書(平成23年)によると約10%だそうです。
建て替えが進まない理由として、区分所有者の関心の薄さや合意形成の困難さ、費用負担問題、容積率の不足などが挙げられます。
また、新しいマンションほど、居住性能が高まっていくのに対し、中古マンションは大規模修繕を行ったとしても、最新のマンションの居住性能には追いつきません。
マンション建て替え事業は検討段階と、その後の事業に大別されますが、「マンション建替え支援研究会」は、検討段階のうちいわゆる初動期の支援を想定しています。
情報交流会後半は、一般の方に出来るだけ分かりやすい資料にバージョンアップするための意見交換が行われました。
今はまだマンション建替え支援に実績があるとは言えない状況ですが、メンバーは再開発事業において豊富な実績があり、老朽していくマンションも増え続けることから、今後ますます社会的役割を果たすことが期待されるものと思われます。
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<今回のレポーター 紹介>
(株)北海道鑑定 横山幹人氏
〈1〉 仕事の領域:不動産の鑑定評価
〈2〉 好きなこと:温泉めぐり
〈3〉 北まち協議会の仲間と今後やっていきたいこと:
豊かな自然環境を守るまちづくり
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