さる7月に、韓国の生涯教育の発展と生涯教育振興院の運営に関して相互間の交流と協力を増進し、共同の問題を協議することを目的とする韓国の“全国市道生涯教育振興院協議会”から、メールにて当協議会に訪問受け入れの打診がありました。
先方は、地域消滅、まちづくり、都市再生など日本の先進事例のベンチマーキング及び国際交流や日本国内の生涯教育関連機関を訪問してネットワーキングの機会を設ける計画で、当協議会のほか、はまなす財団、札幌市生涯学習センターを訪問するとのこと。
訪問打診を受け、関係役員間で協議した結果、国際交流の一助になればとの考えから受け入れることとし、まちづくり支援事業部会が主体で説明にあたることとなりました。
訪問日時は令和4年8月23日10時からで、会場はかでる27の730研修室を用意。当協議会に求める“北海道における活動概要の説明”を武井常務理事、中山まちづくり支援事業部会長の2名にて対応しました。
「全国市道生涯教育振興院協議会」は国の外郭団体のような組織で、その構成員は日本でいう市や県に所属している言わば行政職員となっています。今回20名からなる訪問団で、代表者数名を除き
ほとんどが若い方で、その半数以上が女性でした。日本はそのあたりが世界水準から遅れをとっていると痛感した次第です。
さて、説明内容ですが、まずは北海道の紹介から始まり、協議会の目的、構成員、組織体制、3部会の活動概要、研究会の活動事例、まちづくり研修会の事例、視察会事例、座談会事例とし、パワーポイントを使用して日本語で解説し、それを同行している通訳者が韓国語に訳して説明する、というスタイル。前身の組織から37年、北まちの活動を言わばボランティアでやってきていること(受託業務は除きますが)に非常に驚かれていたのが印象的でした。
約1時間の説明のあと休憩時間を挟み、質疑応答編では、再開発事業における協議会の関わりは?行政組織の立ち位置は?協議会の運営はどうのように?その経費は?北海道ならではまちづくりとは?韓国も地方の過疎対策が急務だが北海道ではどう対処している?多様な専門家間での意見調整はどうのように?などの質問が寄せられ、これまでの協議会での取組みや業務で経験した事例などを交えて回答を行いました。
最後に、訪問団代表からの御礼のご挨拶及びお土産を頂き、全員での記念写真撮影など、和やかな雰囲気の中、協議会最初の海外からの訪問客受入を無事終了しました。
このあとの数日間の充実した視察旅行と帰国後のご活躍を願っております。
まちづくり支援事業部会 部会長 中山祐二