令和5年11月1日(水)に、かでる2・7、8階820研修室にて、令和5年度まちづくり研修会を開催しました。新型コロナウイルスの影響が無くなったこともあり、昨年度よりも多い約68名にご参加いただきました。
《講演者》
伊藤 克彦氏(下川町教育委員会 教育課 生涯スポーツグループ)
川村 祐樹氏(北広島市経済部 部長)
上窪 健一氏(石狩市企画経済部 企画課 交通担当課長)
鈴木 聡士氏(北海学園大学 工学部 生命工学科 教授)
今年度の研修会のテーマは「“地域ブランディングによる活力あるまちづくり” ~スポーツをきっかけとして~」と題し、スポーツを地域のブランドとして都市の魅力向上、地域活性化にチャレンジしている下川町・北広島市・石狩市にご登壇いただき、地域資源を活かしたこれからのまちづくりについての考えを醸成しました。
冒頭、今年度まちづくり研修会の趣旨説明として、当協議会の交流研修事業部会の元部会長内山氏より、今回と同様のテーマで10年前に実施したまちづくり研修会の概要、10年前から現在までのスポーツを取り巻く環境変化について説明しました。
基調講演では、下川町・北広島市・石狩市の各担当者様から情報提供をいただきました。
初めに、下川町教育委員会教育課の伊藤克彦氏より、「スキージャンプの魅力を活かした地域活性化」と題し、10年前のまちづくり研修会への登壇以降、スキージャンプ競技を通じて地元高等学校の存続や二世選手のスキー留学、更には外国人の受け入れなど下川町に起こった変化についてご紹介いただきました。
続いて、北広島市経済部の川村裕樹氏より、「プロスポーツと地域コミュニティの醸成」と題し、2023年3月に開業した北海道ボールパークFビレッジ誘致の経緯や、開業に向けた取組・思い、Fビレッジ内の機能拡大や周辺エリア活性化整備など今後に向けた展望について幅広くご講演いただきました。
最後に、石狩市企画経済部企画課の上窪健一氏より、「自転車を活用したまちづくり」と題し、道内で最初に自転車活用推進計画が策定された石狩市における近年の取組状況を中心に、交通安全教室の実施や自転車走行区間の整備、プロモーション動画の作成等について実際の写真を交えながらご紹介いただきました
後半は基調講演で情報提供いただいた3名に加え、北海道学園大学の鈴木聡士教授をコーディネーターとして、4名での意見交換会を行いました。
地域ブランディングとまちの維持・発展をつなぐソフト施策や地域活性化に資するハード整備、更には今思い描いている今後の展望などについて議論が交わされました。
スポーツ・まちに対する熱量やその思いを推進する上での施策に対する考えなど、大変貴重なお話を拝聴することができました。改めまして、ご登壇者の皆様、ご参加の皆様に感謝申し上げます。
[レポート:株式会社ドーコン 立花 大地]