一般社団法人 北海道まちづくり協議会

北まちブログ

2011年12月24日(土)

[レポート]第3回会員情報交流会〜景観をつくる〜

12月9日、(株)ソフトスケープの高森篤志氏に「風景をつくる仕事」と題して話題提供いただき開催された第3回会員情報交流会には、13名の方にご参加いただきました。
話題は河川のプランニングから展開され、茂漁(もいざり)川やユカンボシ川等の関わってきたプロジェクトを紹介されながら、何年も先にどんな風景になっていくのかを考えることや、周りの風景との調和を考えて「何もしないで残す」(そのために周到な計算が必要)という選択を考えることなど、川の風景を考える奥深さ、魅力について紹介いただきました。
続いて、公園をパブリックアートにした事例、公共サイン・デザイン、効果分析等ついての話題提供をいただきました。後半は、オペレーションを話題にして、尾平のエゾカンソウ、羽幌のひまわり、室蘭の花の植栽など、地域の活性化を考えて取り組まれた数々の体験談を交えた事例紹介を興味深く拝聴しました。
最後に①景観形成の実効性、②その背景、③大切なこと、をまとめとして取り上げられ、中でもそこに関わる人々の成功体験の積み重ねが大切というお話は印象に残りました。

「景観をつくる」ということを、まち全体から巧みに捉え、自然も文化も人もトータルに考えられている高森氏の話題提供には、あらためてまちづくりの視点の多様性を感じさせられ、非常に有意義なものとなりました。
《レポート&写真:清水建設㈱  阿部 桂太朗、編集:事務局》