一般社団法人 北海道まちづくり協議会

北まちブログ

2012年3月5日(月)

[レポート]第8回まちづくりゼミナール

コミュニケーション講座「ネットワークとコミュニケーション」
2月23日、今年度最後のまちづくりゼミナールが開催され、16名の方が参加されました。講師には、当協議会運営幹事である㈱クオリアット代表・森哲子氏を迎え、「ネットワークとコミュニケーション」と題する講演をいただいきました。
 森氏は講演の冒頭において、モントリオールオリンピックのゴールドメダリスト(ライフル射撃)ラニー・バッシャム氏が言った「あなたが何を言うかは、さして問題ではない。重要なのは、あなたが他の人に何を思い描かせるかである」という言葉を紹介されました。人は心で動いている。つまり、<セルフイメージ>=心のエネルギーは、感情で大きくなったり小さくなったりするものである。だから、言葉以上に、心にプラスあるいはマイナスどちらのイメージを持つかで、活動のパフォーマンスが大きく変わるということである。この大きさの変化から自分を解放するためには「状況に合わせた感情と向き合う必要がある」ということについて、森氏は、絵を用いて参加者と対話しながら、わかりやすく説明されました。また、このことは、マネジメントの父であるP・ドラッカーの言う「コミュニケーション成立の鍵は受け手にある」。すなわち、「組織においてコミュニケーションは手段ではなく、組織のあり方そのものである」ということに通じることを紹介されました。森氏はこのほか、イギリスの心理学者であるチクセントミハイの理論、フロー状態(人間がその時にしていることに精力的に集中している感覚。活動のプロセスにおいて活発さの面で成功していると感じられる状態)を創り出すこと、スタンフォード大学のティナ・シーリグの提示する創造性を高める9つのポイント、スポーツドクターである辻秀一氏の言葉などを紹介しながら、コミュニケーションを成立させるための本質と、それらを生かした組織における望ましいリーダーのあり方を示唆されました。
講演後には、参加者から講演で紹介された内容についての質問のほか、情報技術の発展に伴うコミュニケーション力の欠如などについての意見交換がなされました。

協議会も発足後1年がたち、今後の組織の継続性、そしてさらなる発展に向けては、組織のマネジメント力に必要なスキルの一つである「コミュニケーション力」を高める必要性があることを痛感した講演でした。
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<今月のレポーター・プロフィール>
(株)シグマ都市コンサルタント 大場眞一
1.仕事の領域:
市民参加のまちづくり、市街地整備計画、中心市街地活性化等
2.好きなこと:ゆったり・楽しく・心地よく
3.北まち協議会の仲間と今後やっていきたいこと:
皆で楽しく取り組む地域づくり活動

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