令和4年7月25日(月)にJR札幌駅北口方面において建設が進められている「北8西1地区第一種市街地再開発事業」の現場見学会を、当協議会会員の皆様、若手技術者及び学生の知識向上と会員相互の交流及び親睦を図ることを目的に行われました。事業主体である札幌駅北口8・1地区市街地再開発組合様のご協力の下、総勢40名程の参加でした。募集2日後には定員の9割が埋まるほど人気の見学会で、この事業の注目度がうかがい知れるほど大盛況でした。
この事業は札幌駅北側の北8西1地区において実施されている事業で、現在、低層部に商業施設、中高層部に住居である超高層マンションの他、14階建てのホテルやオフィス棟、自走式立体駐車場を、更に地下鉄東豊線「さっぽろ駅」に接続する地下通路を建設中です。
今回の見学会では、まず組合事務局様と本事業のコーディネーターである日本設計様から、本事業の発足から今日そして竣工までの流れの説明がありました。
続いて特定業務代行者の大成建設様から、今回日本で初めて導入された『テコアップシステム』を始め、施工の特色についての説明をしていただきました。
本工法の特徴としては大きく分けて3点あり、
①1フロアごとのタワークレーンのクライミングが 可能
②小型サイズクレーンで施工可能
③工期短縮による、コスト削減とCO₂排出量の削減が可能
となっています。
このシステムを用いると1フロアを施工するのに5日しかかからず、施工速度の速さが最大の特徴となっています。
現場見学では、約30階部分の住宅フロアを見学させていただきました。当日は天気も良く、札幌中心地を展望することができました。全面が開口となっているコーナー部はリビングとなる予定で、とても開放感のある空間となっていました。22階以上はすべて入居が決まっており、大人気の物件となっているとのことです。
今回見学会に参加させていただき、これから札幌中心地のランドマークになりうる建物の最先端の技術を間近に見学できたことは、参加した皆様にとって貴重な体験になったことと思います。
本見学会にご協力いただいた組合・コーディネーター並びに工事JVの皆様には、改めて感謝申し上げると共に、「無事故、無災害」で工事竣工を向かえることを、心よりお祈り申し上げます。
[レポート:株式会社アトリエアク 池田倫]