【 開催概要 】
日 時:平成26年7月10日(木)18:30~20:00
場 所:緑苑ビル2階 201会議室
参加人数:13名
【 主な内容 】
1.各自意見発表
今回は、次の3つの項目から一つ選択し出席者が意見発表した。
①まちづくり ②街の中心地区 ③恵み野商店会の意見交換会テーマ
意見発表の前に、配付資料により3項目とした説明を行った。
①まちづくり
まちづくりって何?という質問を現地などでされるが、なかなか明快な答えができない。「まちづくりとは、」どう思っているのか、このような場面に出合った時に、どう答えているのか、について聞きたい。
②街の中心地区
メインストリートプログラムでは、ダウンタウンに存在するメインストリートがダウンタウンの再生に重要と位置付けている。
ダウンタウン=中心市街地とはならないと思うが、中心市街地内には複数の商店街が存在している地区もあり、これら商店街の再生が重要と言うことで街なか通り再生プログラムという日本版を再開発コーディネーター協会が整理した。
街の中心研では、「街なか通り」を分かりやすく「商店街通り」として話を進めたが、商店街に限定されない地区もあると言うことで、現在は「街の中心地区」としている。この「街の中心地区」の考え方や将来について聞きたい。
③恵み野商店会の意見交換テーマ
8月下旬に予定している恵み野商店会との意見交換で取り上げるテーマについて聞きたい。
出席者から次の内容の意見発表があった。
①まちづくり
・自分の仕事を通して感じたことであるが、まちづくりと言う言葉はアバウトな表現で的確に説明するのは難しい。
・まちづくりは人づくりと言われるのはその通りだと思う。
・まちづくりは、人々の交流を活性化させることだと思う。そのためには目標を共有することが大事である。
・まちづくりは、少し前までは都市計画として行政の仕事という考え方が大きかったが、社会経済の変化から民間主体の活動という捉え方に変わってきた。本来は、行政と民間の協働作業であるのだが、歴史が浅い分だけ理解が広がっていないのが現状ではないか。
・まちづくりに定義などなく、人によって理解する分野が違うと思う。
・行政が取組むまちづくりは人が快適に住んでもらう装置づくり、自分たちができるまちづくりは街のソフトづくりと思う。
・今までのものの維持と今以上のものの追求がまちづくりで、ソフト面からのアプローチとハード面からのアプローチを繰り返すことで実現に向かうものと思う。
・人が個として行うのは住まいづくりで、集団となって暮らすのに必要なのがまちづくりで、そのためにはみんなで暮らすための合意形成が必要になってくる。
・まちづくりには、新たにつくるケースと古いまちを再生するケースがあり、その選択は社会環境の変化に合わせることになる。
・まちづくりはライフスタイルの提案である。今をつくってきたのは団塊の世代であるが、この世代がリタイヤした後に、次の世代の人たちが自分たちに合ったライフスタイルを提案できるかが課題となってくる。そのためには、次の世代の人たちが自分たちのアイデンティティを公言できるかどうかである。
・まちの担い手が何をやりたいか、自分たちのまちの使い方を意識して活動するのが、まちづくりの原点である。
・まちづくりに長い歴史を持つと、大きな目標を達成するとなかなか次の行動に移らない傾向があり、次の担い手を発掘するのに苦労する。これからは、人もまちも育てると言う意識が必要と思う。
・まちづくりは、ビジョンを持って活動しなければならない。
・ライフプランは人生のリスク管理であり、ライフスタイルは人生のビジョン設定である。
②街の中心地区
・街の中心地区は、時間とともに移り行くもので、古くさびれたものは街の中心地区ではなく、それを維持するためには努力が必要で、行政等の特別な保護を受けるものではない。
・社会状況や人の暮らしの変化が起点となって、街の中心地区は競争を生み移動や消滅するのは必定である。
・中心地区は、人口の移動によって移動しているのが現状であるが、人口減となった地区も観光の強化など別の道を探ることで、維持することが可能になるのではないか。
③恵み野商店会の意見交換会テーマ
・配付資料「チャート29 持続的計画をつくろう」を中心に意見交換を進めることになった。
2.その他
・恵み野商店会街マップ作成業務について、恵み野商店会マップ作成研究会の代表から概要説明。
・会員独自の取組みである恵み野にぎわい花壇整備事業について、担当会員から概要説明。
・7月27日(日)は恵み野商店街夏祭りが開催されるので、都合のつく方は参加していただきたい。
【 配付資料 】
・レジュメ
・まちづくりって何?(当日配付)
・チャート29持続的計画をつくろう(当日配付)
・恵み野にぎわい花壇整備事業(当日配付)