一般社団法人 北海道まちづくり協議会

実践活動研究会報告

2016年10月18日(火)

【レポート】 CCRC研究会 報告会

20161005_0110月5日に緑苑ビル201会議室にて、㈱シグマ都市コンサルタント代表取締役 大場眞一氏による日本版CCRC構想に関する報告会が18名様のご参加をいただき開催されました。

少子高齢化が避けられない我が国において、国は地方移住の推進を提示し、その主要施策の一つとして「日本版CCRC(生涯活躍のまち)構想」を打ち出しています。 このような中、当協議会では、今年6月に「CCRC研究会」を立ち上げ、日本版CCRC構想による地域づくりに関連する調査・研究を進めていました。

20161005_02今回の報告会では、“CCRC”の発祥した米国に関する事例のご紹介から始まり、続いて「生涯活躍のまち構想(日本版CCRC)」推進の経緯についてのご説明があり、続いて日本創成会議による過去の提言の中で話し合われた“消滅可能性都市”や“東京圏高齢化”問題に関しての課題や対応策等のご説明がありました。また、「まち・ひと・しごと総合戦略」の基本目標の中で「地方への新しいひとの流れをつくる」ための制作パッケージとして「地方移住の推進」を掲げている中、その主要施策の一つとしての「生涯活躍のまち」構想に基づいた先行事例として、栃木県や石川県で取り組んでいる「日本版CCRC」のご紹介もありました。

20161005_03最後に今回の報告会の結びとして、今後さらに日本版のCCRCを本格的に進めるに当たっては、高齢者の希望の実現を目指し、官民による地域関係者が一体となって取り込むプロジェクトとしなければ、地域コミュニティとの融合、地方の活性化への波及は望めないとのご認識のご披露があり、これからの課題を再認識する意義ある報告会となりました。

 

 

 

[ レポート:アルファコート(株) 藤林 雄二 ]