「土地区画整理事業とまちづくり」 講師:中山祐二氏
5月23日、平成24年度では第1回目、通算で9回目となる「まちづくりゼミナール」が開催され、24名の方が参加されました。
講師に当協会の運営幹事でもある(株)シン技術コンサルの中山祐二氏をお迎えし、「土地区画整理事業とまちづくり」と題して、道内4つの土地区画整理事業の紹介を中心とした内容と、市街地整備手法の一つとして柔軟に区画整理手法を活用した全国的先進事例の紹介との構成でお話しをいただきました。
道内事例では、中山氏が自ら関わった事業の紹介として、各事業の特性、事業概要、区画整理手法の導入目的、その後の整備経過などを分かりやすく解説されたほか、区画整理事業の流れや、補助メニューと関連法令との関わりなどテクニカルな部分の具体的な解説もありました。また事業化に向けて生じた課題やその解決策についても担当当事者でなければ経験できない貴重なお話しをいただきました。
全国的な事例紹介では、市街地整備や街路整備を行なう上で区画整理手法を選択した目的や事情、地域特性などの解説があり、それらの事業に土地区画整理手法が上手く機能している事や、これからの市街地や街路の整備を進める上での土地区画整理手法活用の可能性などについて紹介されました。
区画整理事業に長く携わっている中山氏の具体的、実務的な今回のお話しは、市街地整備、街路整備などのまちづくりの整備手法として、区画整理手法が柔軟かつ多様に活用できる有効な手法の一つであると再認識する機会でした。また区画整理事業は施行期間が長期にわたるため、その整備環境に変化が生じることから、施行者、地域住民、地域行政が一体となって進める“協働”の精神が生かされなければならないとも感じました。
質疑応答タイムでは、参加者から内容についての質問などがあり、区画整理手法の可能性やさまざまな整備手法との連携、融合などについての意見交換がなされ、大変有意義なゼミとなりました。
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<今回のレポーター 紹介>
岩田地崎建設株式会社
内山 靖久氏
〈1〉 仕事の領域:総合建設業
〈2〉 好きなこと:まち歩き、食べ(飲み)歩き
〈3〉 北まち協議会の仲間と今後やっていきたいこと
たくさんの方々との出会いを大切にしていきたいと思います。
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