一般社団法人 北海道まちづくり協議会

北まちブログ

2012年7月2日(月)

[レポート]平成24年度 第1回会員情報交流会

「富良野に見るこれからのまちづくり」 話題提供:竹ノ内久氏

6月25日、(株)コムズワークの竹ノ内久氏をお迎えし、今年度1回目の会員情報交流会を開催。17名の方にご参加頂きました。

道内各地で商業活性化、再開発、イベント・観光開発と幅広いコンサルティングでご活躍中の竹ノ内氏。交流会の本題に入る前から会場とのQ&Aに突入。冒頭から白熱した交流会がスタートしました。
最初に自身のプロフィールをご披露。ハードの現場から始まった職歴が観光開発や経営コンサル、更には中心商店街全体のコンサルティングへ発展し、次第にソフト化が進んできた状況が紹介されました。

今回の中心テーマは「富良野」のまちづくり。中心市街地の中核施設であった病院の移転を契機として、富良野の経営者たちが立ち上がり、フラノマルシェ建設から4条街区第一種市街地再開発事業の推進に至る経緯などを、マチの重要人物に関する裏事情も含めて話題提供頂きました。

途中、フラノマルシェを取り上げたテレビ番組のVTRも動画で再生。地元の重鎮等が語る生の声も聞くことができました。更に、動画で見ることができる「立体模型」のデモンストレーションも実施。フラノマルシェ等の空間をヴァーチャル体験させて頂きました。

「まちづくりで重要なのは、いかに大きな経済波及効果を生み出すことができるかだ」
「地元民の本気度が高ければ行政を動かすこともできる」
現場経験に裏付けられたコンサルタントの信念に満ちた言葉が強く印象に残りました。

終盤には会場に参加の濱谷氏(道工大教授)から富良野の経営者と行政マンとの強い絆に関するエピソードも紹介され、富良野の底力の秘密の一端も垣間見ることができたように思います。
「まちづくりを商業として捉えるのではなく、産業として捉えることが重要」
「商人の発想ではなく、経営者の発想で考えなければいけない」
まちづくりの最前線の視点から、多くの重要なポイントが得られました。

<今回のレポート>
レポーター:パワーウェーブ 林 雅之氏、 編集:事務局