一般社団法人 北海道まちづくり協議会

北まちブログ

2014年12月3日(水)

【レポート】 平成26年度 第1回まちづくりゼミナール

『ソ連とはどんな国だったのか?~モスクワ生活を振り返って~』

141128_001平成26年11月28日(金)、緑苑ビル2階201号会議室において、当協議会会員のアルファコート㈱常務取締役 樋口千恵氏を講師に迎え、今年度1回目のまちづくりゼミナールが開催されました。

今回は2部形式で行われました。
第1部では「リーマンショックとファンドバブル再来、その波のなかで地元デベから見た資金調達手法の動き」をテーマに、不動産証券化の動きとして、2004年:ファンドバブル到来、2006年:ファンドバブル絶頂期、2008年:リーマン破綻、2009年:ファンドバブル141128_002崩壊の波が到来、2011年:投資マネーの増加といった流れの中、道内初となる開発型SPCによる投資家向けマンション分譲、賃貸マンションの証券化、ファンドバブル崩壊の波到来を迎え、開発側の出口リスクを軽減する開発手法としてコーポラティブハウス、街なか居住再生ファンドの活用、ヘルスケアセット(医療介護系不動産)への取り組みを行ってきたことをお話しいただきました。

第2部では、幼少期をモスクワで暮らした141128_003体験から「ソ連 社会主義国時代、鉄のカーテンの内側、モスクワの生活やまちづくりとは?」をテーマに、モスクワの歴史(キエフ~モスクワ~モンゴル支配~ロシア帝国~ソ連~そしてソ連消滅)、街と暮らし(軍事機密により情報開示されなかった街:今となっては最先端なエコライフ)、極寒冷地大都市の知恵(地下鉄・地下通路・集合住宅・熱源など)についてお話をいただきました。

1部2部を通して、普段なかなか聞くことができないような大変貴重なお話を聞くことができました。なかでも「道内デベとして金融の地産地消を目指している」という言葉がとても印象に残った今回のまちゼミでした。

〔レポート:有限会社ジョブコム 能戸裕之〕