一般社団法人 北海道まちづくり協議会

北まちブログ

2015年8月24日(月)

【レポート】平成27年度 第1回 まちづくりゼミナール

『もみじ台地域を事例とした郊外ニュータウンの今とこれから』

平成27年7月28日(火)、緑園ビル2階201号室において、当協議会会員の北海学園大学工学部教授の岡本浩一氏を講師にお迎えし、「もみじ台地域を事例にみる郊外ニュータウンの今とこれから」をテーマに、平成27年度の第1回まちづくりゼミナールが、総勢14名のご参加をいただき開催されました。

Photo1人口減少と少子高齢社会の進展が、国の経済から個人の暮らしに至るまで多方面に様々な影響を及ぼしているなか、その影響が先んじて現れている高度経済成長期に計画・造成された郊外ニュータウンの現状を、もみじ台地域を具体的な事例に取り上げ、ご講師及びご講師のゼミ生の方々による現地での地域住民との意見交換や各種のアンケート調査あるいは地域行事への参加等を通じた実践的に取り組んだ研究内容を、1)高齢者からみた地域の認識と今後の住まい方、2)子育て世代からみた地域の認識と今後の住まい方、3)空き地・空き家の実態と今後の活用方法の3つの視点からお話しをいただきました。

Photo2お話しいただいた内容では、調査・研究した結果、当該地域の居住環境の特性や、高齢者・子育て世代ごとで求める居住環境の条件や認識が異なる傾向があることや、多様な世帯間でのコミュニティ形成の課題などが紹介されました。

また空き地・空き家の現状では、その発生状況や、当該地域の地域内エリアごとにその発生状況に違いがあることなど、その実態が浮き彫りとなり非常に興味深い内容でした。

Photo3

また、空き地・空き家に対する今後の利・活用の事例として、他地域での実践事例の紹介もあり、当該地区での今後の空き地・空き家活用へのヒントとなっていたようです。

実践しなければ知りえない貴重な地域住民の「住まい」への認識が紹介され、参加された皆様も熱心に聞き入っていたようで、大変有意義なまちづくりゼミナールとなりました。

〔レポート: 岩田地崎建設㈱ 内山靖久〕