一般社団法人 北海道まちづくり協議会

北まちブログ

2017年3月7日(火)

[レポート]平成28年度 第3回 会員交流研修会

「まちづくりとセキュリティ」

 平成29年2月22日(水)、緑苑ビル2階201会議室にて当協議会法人会員のセコム株式会社 本社ALL SECOM推進部マネージャー田中万裕氏を講師にお迎えし、セキュリティを中心とした様々な取り組みについて、24名様のご参加をいただき開催されました。
ご講演は、地域社会における防災対策のご説明から始まり、東京都渋谷区とのパートナー協定を締結し①安全かつ防災に強い都市づくり推進領域における支援と②超高齢化社会に向けた健康増進領域にあける支援など、6つの実行プランを揚げ、渋谷区が抱えている地域・社会課題に対し、セコム㈱殿が参加し問題を解決することで渋谷区をより魅力ある街にしていく取り組みのご紹介がありました。
 続いて、タウンセキュリティの事例として、最新のセキュリティシステムのご紹介がありました。セキュリティの考え方として ①監視性の確保 ②領域性の強化 ③接近の制御があり、街から家(ホームセキュリティ)まで、それぞれの用途に応じたセキュリティが必要でとのお考えのご説明から、最新サービスとして「セコム・マイドクターウォッチ」のご紹介がありました。リストバンド型ウェアラブル端末を使い、健康管理・救急対応サービスを一体にして提供できるもので、本年モニター調査し来年夏から正式にサービス提供開始予定。当日も実機をご披露頂き、参加者が手に取って興味津々にしておりました。
 最後に、近未来の3Dセキュリティプランニングのご紹介がありました。国際会議、スポーツ競技会等の大規模イベントの警備計画で課題となっていた時間と労力を改善できるシステムで、航空撮影した画像から、①上空及び地上のあらゆる角度から視点を変えモニター上で目視出来るため警備上の重要ポイントがわかり、②監視カメラの監視範囲や死角まで把握できるなど、これまでは事前に何度も足を運んで目視確認していた警備計画の立案が大幅に効率化できるとともに、多面的、立体的なリスク分析により漏れのない高度なセキュリティプランニングが可能とのご説明を頂きました。
参加者の多くが見識のない分野であり、大変興味深いご講演内容となりました。また、質疑では具体的なセキュリティ費用のご相談が出るなど楽しく意見交換がされ、大変有意義な会員交流研修会となりました。

(レポート: 一般社団法人北海道まちづくり協議会 交流研修事業部会 北海道ガス㈱ エネルギー開発事業部 第一営業部 市橋佳樹)