●人が集まって、繋がって、地域の個性が育っていく
新沼 地域の食材でいうと、マルシェみたいなものをずっとやっていらっしゃいますよね。
亀和田 秋に「八剣山あおぞら市」というのをやっています。何年もやっているのですけれども、ご近所の農家さん10軒くらいが共同で、あおぞらテント市をやっています。
これをやると皆さん顔を合わせて、まちづくりの話しではないですけれども仲良しになって、色々と情報が行き交って、さらに現金収入があるということで非常に喜ばれています。
岡本 この地域、そういう引っ越しというか移住というべきなのか、そういう住民の方は増えたりはしているのですか。
亀和田 例えば、キャンプ場の管理人のご夫婦は、札幌市白石区に住んでいたのですが、こっちに引っ越して来ました。
元々この辺の主婦の方とか、真駒内の自衛隊の人とかが近いので働きやすいと、環境もいいということで来てくれています。
今、お勤めになっている方の子供さんも二人くらい生まれていますから。
岡本 人口増に繋がっているということですね。
ちなみに、あおぞら市にというか、それを介して繋がっていくというところの近隣農家さんから更に販路が広がっていくみたいなことはあったりするのですか。
亀和田 ここで是非一緒に売らせてくださいみたいな人はいたりします。
元々は、近所の果樹園のご主人でSさんという方がおられて、皆で一緒にやろうという発想で地域の農業クラブを運用されていたのです。そこでやっていた路肩販売を発展する格好で、もう少し参加者もオープンにやろうということで、始まっています。
農家さん同士は、なんとなく農家繋がりがあるのだけれども、お隣の乗馬クラブさんとか果樹園さんとはお互い近しい交流がなかったので、一昨年に八剣山ご近所連合会というのをつくりました。
乗馬した人達に、カウボーイランチを提供するとか、クーポンを渡すような形でレストランにきて食べてもらうとか、少しずつそうい協力関係ができてきました。
今年は、頑張って札幌市南区の「まちづくり推進助成金」をいただけることになりました。
そうすると札幌市の名義後援をいただけることになって、ここのイベント情報がまちづくりセンター、町内会に回るようになりました。
岡本 広報とかにも載ったりしていますね。
亀和田 地元も農家の繋がりだけではなくて、色々な立場の方が地域を盛り上げていこうという動きの形ができてきたような気がします。
岡本 すごいですね。そこに学園も挟まってくるといいなと思うのですけれどもね。
新沼 スタンプラリーもその一環ですか。
亀和田 スタンプラリーは、最初に、ここのご近所マップを作ったのです。まずはどこに何があるか知ってもらう、ということです。
意外と遊ぶ場所はあるんです。本当に小さなカフェみたいなのものがあったりして、それをつなぐフットパスもマップの中に入れまして。今年はその看板を作って何カ所かに設置しました。その上で、スタンプラリーを企画しました。
岡本 居場所が広がっているということですよね。地元の自分のところだけではなくて色々歩いてみる。すごいな。
そうなると住む楽しみみたいなものが見えてきますよね。学生は住んだりしないのですかね。
新沼 いや~。でも、住みたい人はいると思いますよ。ワイナリーで就職ができれば。
亀和田 だいぶ先になりますが。
新沼 でも、本当にやりたい子は、いっぱいいると思います。
岡本 泊りがけでね。
新沼 八剣山ワイナリーの中にキャンプサイトがあるので、もう少しコロナがおさまって一つのテントでいけるのだったら、学生と合宿で来たいねという話しをしていたのです。
岡本 いいですね。楽しいな。はまっている感じがいいな。
新沼 夏のお祭りもされていましたよね。
亀和田 お祭りも3,000人くらい来たんです。
盆踊りをやりたいという、今時レトロな話が出てきて、そこで太鼓を叩いて。そうしたら、太鼓の音を聞いて、「何をやっているの、俺手伝うわ」といって。最終的に太鼓を2つ並べて、色々な人が機材を持って来てくれて、櫓を組んで踊りました。人が人を呼ぶということですかね。
岡本 そうですね。楽しそうだったら見に行きたくなる。いいなと思う。
あと、役割分担で、「やってね」ではなくて「楽しそうだから一緒にやる」というのはすごくいいなと思いますね。
亀和田 じゃあ、俺はこれをやるわ。という話しが出てくるようになりましたね。
岡本 しばらく安泰ですね。
亀和田 今度、10月29日はハロウィンで、50人でゾンビダンスやろうと。
濵本 いつもお祭りプロジェクトというやつですね。
亀和田 楽市楽座です。
岡本 チョイチョイマーケット。
亀和田 ショ場代がいらないというのが良かったですね。
岡本 ショ場代はいらないのですね。来場する方は少しずつ少しずつ増えているのですか。
亀和田 増えていると思いますね。
岡本 どこかでボーンと弾けるかもしれないですね。おもしろいな。
亀和田 継続こそ力みたいな話です。
岡本 それはどういうふうに解決というか、そこにそもそも補助金頼みにしないというところなのでしょうけれども。
亀和田 むしろ行政の皆さんとのパイプを維持していこうという思いです。
岡本 なるほど。そこを見誤るとまずいですね。楽しいな。
亀和田 シーニックバイウェイ藻岩・定山渓ルートというのがありまして、ここはシ-ニックデッキで向こうはシ-ニックカフェにご指定いただいて、そちらも色々と後援してくれたり、写真を載せてくれたり。
岡本 ポイントにあがっているのですね、登録されているのですね。
亀和田 豊平峡ダムでワイン貯蔵するなんていうのも開発局さんとのお話の流れで始まっています。国交省の北海道のダムではここが最初だと思います。
新沼 そうですね。豊平峡ダムで貯蔵しているワインの成分分析、どう変わっていくのかダムで貯蔵している間に。小山先生がされていたのが最初かなと思います。
岡本 やっぱりおいしくなるのですか。
新沼 私の舌では。そう感じました。
亀和田 それは、官能試験(五感(目・耳・鼻・舌・皮膚)を使って品質を判定する方法)ということをやって評価しています。数値に出ないけれどもおいしさが違う。
私どもも力不足なので、NPO北海道ワインクラスター代表の阿部シニアソムリエに来ていただいて評価してもらう。メディアでも取り上げてくれたりします。
岡本 そういうメディアに載せるということはすごく大切ですよね。
亀和田 裏付けがある活動だからご紹介いただけていると思います。
岡本 ワインと同じですかね。
地域に自信を持ってお奨めできるようにするってすごい話しですよね。
大学も自信を持ってお奨めできますね。バイタリティーの多い学生が多いと思うのでお奨めですね。ありがとうございます。
vol.8につづく
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